今回は、福岡県北九州市で発生した若松主婦殺人事件について紹介していきます。
一体何があったのか…まずは事件概要から紹介するよ
事件概要
事件が起きたのは、2001年6月29日。
午後2時50分頃、自宅リビングでうつ伏せに胸から血を流して倒れている晴美さんを当時4歳だった長男と、長男を送り届けた幼稚園職員が発見します。
この日、晴美さんはいつも通り長男の通う幼稚園へ迎えに来る予定だったが予定の時間を過ぎても晴美さんが迎えに来ないことを不審に思い、幼稚園職員が長男とともに自宅へ向かったところ事件が発覚したのです。
発見後すぐに病院へ搬送されましたが、晴美さんは胸や背中を執拗に何度も刺されており意識を取り戻すことなくそのまま亡くなってしまったのです。
現場からは、晴美さんのクレジットカードが無くなっておりATMで午前11時頃に何者かがお金を引き出した形跡があることから、晴美さんは長男を幼稚園に送り届けたあとの午前中に殺害されたと見られています。
晴美さんが午前8時過ぎに長男を幼稚園に送り届けている姿が目撃されていることから、午前8時から正午の間に犯行が行われたと推測されます。
晴美さんの人物像
晴美さんは、明るく親切な性格でその人柄は、長男が通っていた幼稚園の保護者達の間でもよく知られていたと言います。
そして、母・弘子さんは誰からも好かれる性格だったと語っています。
引き出されたお金
事件現場から無くなっていた晴美さんのキャッシュカードを何者かが使用し、晴美さんの自宅から3キロ離れたスーパーのATMでおよそ50万円が引き出していたことが分かり、防犯カメラにもその姿が捉えられています。
警察はこのカメラに映っている人物が、事件に何らかの関与をしている可能性が高いとして防犯カメラの映像を全国に公開しました。
そして、現場周辺からはサイズ25.5~26㎝のトレッキングシューズの足跡も発見されています。
しかし、事件から20年以上たった現在もその人物を特定することはできず未解決事件となっているのです。
犯人像
警察はこの防犯カメラの映像から、犯人とみられる人物の特徴次のように挙げています。
- 身長168~175㎝の男性
- 白っぽい雨がっぱを着ている
- キャップ付きの帽子を目深にかぶっていた
警察の捜査
当初警察は、現場である自宅に激しく争った形跡があることから強盗目的の無差別の犯行とにらんで捜査をしていましたが、キャッシュカード番号を知っていた点から、顔見しりによる犯行という線でも捜査が進められました。
しかし、その時間は家族全員にアリバイがあり警察も家族による犯行とは考えにくいとしています。
警察は晴美さんの周囲の人間関係を徹底的に捜査しましたが、怪しい人物は浮上していません。
延べ10万人もの捜査員を動員し、現在も捜査が続けられているが未だに有力な手掛かりを得ることはできていないのです。
犯人の特徴や足のサイズなどが分かっているにも関わらず、犯人の行方や使用された刃物なども見つかっていない。
遺族のその後
晴美さんには第一発見者となった当時4歳の息子と、もう1人当時8歳だった子供がいました。
そして母・弘子さんは、亡くなった晴美さんに代わり2人を立派に育て上げたのです。
そして、事件から20年以上が経過する中で、事件を風化させず情報提供につなげたいと現在も各地で講演活動を行っています。
そして娘に逮捕を伝えたいと、奔走しているのです。
そして講演で、弘子さんは第一発見者となった当時4歳だった晴美さんの長男についても語っています。 長男は「ママが倒れていて、僕が呼んでも起きてくれなかった」と言ったと言います。長男は、その出来事さえも胸に刻んでいるとその心の傷の深さを伝えています。
まとめ
この事件は、息子が無くなっている母親の第一発見者となってしまった痛ましい事件。
そして、犯人はなぜ晴美さんのキャッシュカードの暗証番号を知っていたのか、なぜ晴美さんのことを執拗に何度も刺したのか謎に包まれた未解決事件です。
現在も捜査が続けれらていますが、有力な情報はないと言います。
一日でも早く犯人が逮捕されることを願っています。