しるきーブログ

現役ウェブライター兼社会問題マニアによるブログ

【未解決】五霞町(ごかまち)女子高生殺人事件

佐藤麻衣さん(当時15歳)

今回は、五霞町女子高生殺人事件についてご紹介していきます。茨城県猿島五霞町の用水路にて当時15歳だった佐藤麻衣さんの遺体が発見された事件です。

まずは事件概要から紹介するよ

事件概要

事件が発生したのは、2003(平成15)年7月9日。

午前9時45分頃に散歩中だった近所の住人が、用水路でうつ伏せに身体がくの字に曲がった状態で亡くなっている若い女性を発見しました。

その後、テレビの報道でこの事件をしった家族からの問い合わせを受けた茨城県警の捜査の結果、足立区に在住し通信制高校に通う佐藤麻衣さん(当時15歳)であることが判明しました。

事件発生から20年がたちますが、現在も犯人の逮捕には至っておらず未解決事件で、捜査員特別報奨金制度対象事件となっています。

遺体の発見に至るまでの経緯

遺体が発見される3日前の7月6日正午に、この日アルバイトが休みだった麻衣さんは父親に「午後8時過ぎくらいには帰るから」と言い残して外出しました。

そしてバイト先の同僚と、草加市内で買い物や食事を楽しんだと言います。

麻衣さんは、バイトの同僚と別れた後、当時夏祭りを行っていた瀬崎浅間神社へと向かいました。

午後8時頃、露店会場内でかき氷の販売を行っていたアルバイト店員と意気投合し、売り込みの手伝いなどを行っていました。

そして午後9時10分頃に、麻衣さんは携帯に着信があり何か会話をしていたと言います。

その後、露店を離れた麻衣さん。そしてその後足取りが途絶えたのです。

午後10時頃には、携帯電話がつながらなくなりました。

そしてその3日後、茨城県五霞町の用水路で遺体となって発見されたのです。

この日麻衣さんは、夏祭りの海上で中学校時代の同級生と待ち合わせをしていたが、相手の都合が悪くなったため一人で夏祭り会場にいたと言います。

警察や遺族は、最後の目撃情報となった瀬崎浅間神社付近で車に乗せられたり、乗りこむような姿を見なかったかなどの目撃情報を求めています。

死因

その後、司法解剖が行われその結果死因は紐のようなもので首を絞められたことによる窒息死であることが判明しました。

さらに、喉元には強い衝撃や圧迫を受けた場合に生じるあざが確認された他、胸元や腕に殴られたような痕があることも判明しました。

しかし、抵抗したような痕が見られなかったことから何者かによって不意打ちに殴られるなどした結果気を失い、その後殺害されたと推測されました。

そして発見時の遺体は靴を履いていなかったにも関わらず、着用していた白い靴下に汚れが見られなかったため、警察は室内や他の場所で殺害された後、発見現場に遺棄された可能性が高いという見方を強めています。

被害者の所持品

当時、麻衣さんが身に着けていた靴やカバン、携帯電話などの遺留品はいまだに発見されていません。

警察は、これらの所持品に関する情報を広く求めています。

麻衣さんの当時の所持品

県警は特に携帯電話には、有力な情報が残されている可能性が高いとして現在も捜査を続けています。

行方不明直前の様子

茨城県警は麻衣さんが行方不明になる直前に電話をしながら買い物をする様子を捉えた防犯カメラの映像を公開しました。

県警が公開した買物をする麻衣さんの様子

これは、最後の目撃情報となった瀬崎浅間神社の夏祭り会場付近にある谷塚駅前のコンビニの防犯カメラに映った麻衣さんの様子です。

携帯電話で誰かと会話しながら、飲み物を2本購入しました。そして、入口近くに腰掛け飲み物を片手に誰かを待っている様子だったと言います。

麻衣さんはその後、北の方向に向かって一人で歩いて行った姿を最後にその足取りは途絶えました。

この麻衣さんの最後の目撃情報となった谷塚駅付近は、夜になるとロータリーでナンパが盛んに行われていたと言い、他県から来た車なども多数止まっていたと言います。

そして当時、谷塚駅付近に住んでいた男性はそのようなナンパをしていた連中の中に犯人がいるのかもしれないと語っています。

遺族の呼びかけ

最後の目撃情報となった谷塚駅前で情報提供を呼び掛ける捜査員

遺族や県警は、毎年夏まつりの時期に合わせて情報提供の呼びかけを行っています。

プラカードを掲げたり、麻衣さんの服装の特徴などを記したポケットティッシュ2千個を配るなど街頭での活動を続けています。

しかし、有力な情報は全くなく県警に寄せられる情報も2009年を最後に途絶えていると言います。

まとめ

ナンパが盛んであった谷塚駅前での目撃を最後にその足取りが途絶えました。

果たして麻衣さんは、誰と電話していたのか、一人でどこへ向かったのか、有力な情報が全くないこの事件。

犯人の手がかりも全くないのです。

最後に通話していた人物が事件の手がかりを握っている可能性が高いとしながらも、所持品も全く見つかっていません。

この日、一体15歳の少女に何があったのか、有力な情報が少ない事件ですが一日も早い事件解決を願ってやみません。